『聖なる怠け者の冒険』 森見登美彦 困っているならば我が輩の手を摑むがいい。 困っている人を助けることが我が輩の仕事ではなかったか?(泣ける)

森見ワールド炸裂。炸裂しすぎてファン以外は読まないレベル 当然のごとく場所は京都。主人公はなんかの研究所の新人。そしてたぶん京大卒。 冒険の物語なのにはらはらドキドキ丁々発止手に汗握る展開などない。期待してはいけない。 だが、どうでも良いよう…

カピバラさん好きには最高のパワースポット『伊豆シャボテン公園』が『伊豆シャボテン動物公園』になりましたよ

癒し系のカピバラさんと直接ふれあうことが出来るスペースが2ヶ所もあるんです。二家族が別の場所で違うことしてます。 温泉チームと虹の広場チームです。 温泉チームは温泉に入ったり、スイカを食べたり、カボチャを食べたりとショー担当です。 虹の広場チ…

強そうな人に見送られて帰ってきました

成田空港からどこに行ったのかというとこんな感じのところです。 えっ?わからない? ナナちゃん人形ではありませんが空港の売店に居たのでインパクトがありました。 着ている服がヒントです。チャイナドレスではありません。酔っぱらっていたのでいくらか覚…

遅れ馳せながら「日本ハムファイターズ」がパ・リーグを制覇しました

このblogを読んでいる人に気付いている方はいないと思うのですが、実はファイターズのファンでして、今年の大逆転劇からのCS制覇は喜ばしいことであります。 と言っても、今年も3試合しか応援に行けませんでしたし、ビジター用のユニフォームも1つ前の物か…

『北天の馬たち』 貫井徳郎

『ドミノ倒し』と一緒に買ってきて先に向こうを読んだでしょ。それで、続けて「探偵もの」だからテンション下がっちゃいました。 でもきっと…と思いながら読み終わりました。何で長編にしちゃったんでしょう。もう少しエピソードを分けないと2年間の深まり…

『成田エクスプレス』 電光掲示板が便利そうなんだけどずっと見ているのが面倒。という贅沢

成田エクスプレスに始めて乗りました。 品川からあっという間ですね。 特にノンストップだからストレスが少ない。 今までは千葉とか回りながら成田に行ったりだったので乗らなかったんです。電光掲示板に関しては細かすぎて必要なのかどうかわからない存在で…

『ドミノ倒し』 貫井徳郎

題名から想像するような、倒れ始めたら止まらない!連続殺人を止められるのか‼というスリリングな物語、ではなく。 すべてピースを倒されないように並べていく精密な物語 、でもなく。 どたばた劇でした。悲劇でも喜劇でもない。何でこんな題名にしたのでしょ…

『ジウI』 誉田哲也 闇に恐怖を感じるのは、その中にモノが潜むからではなく、想像力が追いつかないから。

『ガラスの太陽』NとRが出たわけですけど、姫川シリーズは読んではいるけど、ジウシリーズを読んでいないので読むわけにはいかない()。 という訳でジウシリーズを読むことにしました。 Ⅰを一気読み。 そして、見てはいないけどドラマの配役がミスっているこ…

『 重力ピエロ』 伊坂幸太郎 小さなとげは抜けない。そして中で腐って膿となる。膿さえ出しつくせば元通りになるのか。

やっと秋らしくなってきた。秋と言えば読書の秋。夏の間は暑くて読書どころじゃないよ…と言うほど読まなかった訳じゃないけど、レビューを書くところまではたどり着けなかった。オリンピックもあったし。 という事で、8月9月に読んだのは7冊くらいかな。こ…

『玻璃の天』 北村薫 今の15才に常にこの感性をもとめるのは難しいが、着物を着たときに垣間見ることが出来るだけでも良しとしましょう。、

夏なので長編を避けてみたのですが… 北村薫は10年以上前に『スキップ』『ターン』『リセット』の三部作を読んだきり。 中でも『ターン』は主人公の孤独な戦いを描いていたけど構成がとても新鮮でスリリングだったのを覚えてます。 そしてこれはベッキーさん…

28年7月に読んだ本 7冊

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『忍びの国』和田竜 実力と報酬は一致するのか

石川五右衛門のお話かと思いきや五右衛門は三枚目で終わりましたね。ただ、本物の五右衛門はこのあと15年後に死ぬので、最後の最後まで生き延びる設定なのでしょう。 忍術がずば抜けた(超人の)体術のような感じになっているので、その辺は割り切って読むし…

『土の中の子供』中村文則 落ち着くってどういうことなの。

表題作『土の中の子供』と『蜘蛛の声』の短編2編を収録。芥川賞受賞作。表題作は自分一人では闇に向かうしかない二人が光に向かって歩き出せそうな感じがするこのところ読んだ中村文則では希望の見い出せる本です。蜘蛛の声はこういう人たちはこういう声が…

『ゆりかもめ』国際展示場正門(ビックサイト)にはSuicaで乗っちゃダメですよ。

イベントと言えばビックサイトですが、ビックサイトには2路線が乗り入れてます。 「大崎」と「新木場」からはりんかい線。もうひとつは「新橋」からのゆりかもめですね。新橋から国際展示場正門までは380円なのですが、Suicaで乗ると381円と1円高くなります…

『しゃぼん玉』乃南アサ ほんの些細な出会いがきっかけになる。そのきっかけに気付きさえすれば。

ちょっと悪い方にズレてしまうと、自分だけの力で修正するのはなかなか難しい。というか、このところそんな本ばかり読んでるなぁ。このままじゃ心が病むかも。 本人さえ、どんな手助けが必要なのかが分からなくなってしまっているのに、誰がどんな力を貸して…

『王国』中村文則 蜘蛛の巣にとらわれたかのように身動きが取れない。

最も古い職業と言われる売春。二番目と言われる掏摸。職業なのか悪事なのか。その中に悪意ではなく芸術性を見い出すことで職業と言えるのかもしれない。前作(と言っていいのか)の『掏摸(スリ)』で、圧倒的な悪意を見せつけた男がまた彼らを取り込んでい…

『掏摸(スリ)』 中村文則 自分のルールを守りたいからアウトローで居るのに、何故力の強いやつに振り回されなくちゃならないのか

俺は悪いことする奴は嫌いだし、生まれのせいにするのはもっと嫌い。 そして、仕方ない、と思っちゃいけない。 暴力のなかで生まれる人格を乗り越えさせようとしているんだよね。 そうじゃないときもあるから中村文則が根本的にどんな人間なのかは分からない…

機関車トーマス 一生懸命走ってます。

昨日、妻がふと会いたくなったと言うので見に行きました。躍動感の欠片もない写真ですね。自分でもこの才能のなさを残念に思います。ちょっと煙をはいているのに気がついて下さい。 トーマス達はお休みの日にしか走らないのですが、(だからこそ)いつも予約一…

『ねこまたのおばばと物の怪たち』 香月日輪 私を受け入れてくれるのはここだけ…。いいえ、おまえが心を開けば誰もが受け入れてくれるんじゃよ。

悩める小学生が元気を取り戻すには最適ですね。ちょっと疎外感をまとっている子、意味もなくいじめをしてしまいそうな子には是非とも読ませましょう。 でも、心の拠り所が妖怪だと解決しないかな。自分で前向きに考えることができるようになれば強くなれるよ…

『地球平面委員会』浦賀和宏 望まぬ名と剣を持たされた理不尽さを乗り越えたとき、彼は勇者となるのか愚者となるのか

大学の変わったサークルで楽しく遊ぶ。 SOS団の大学版かと思っていたら、ある意味あってたけど、根本的に違ってた。設定を上手く使っているというか、設定事態がミスリードだし、誰もが感じている「あの世界」での「あの謎行為」に立ち向かっているとは思い…

28年6月に読んだ本 3冊

kind-of-four.hateblo.jp kind-of-four.hateblo.jp kind-of-four.hateblo.jp3冊しか読めなかったのか。

『砕け散るところを見せてあげる』竹宮ゆゆこ 敢えて荊の道を歩む。愛してくれる人を信じて。

その微かな光だけで満足(幸せを感じられる)するのは大事なことだけど。 幸せであることが当たり前で鈍感になっている人が増えてしまっているのかもしれないけど。 もう少し幸せを望んでも良いんじゃないか。 周りとうまくやれていない女の子。大人になった今…

『遮光』中村文則 自分を否定するとか肯定するとかの前に「決められちゃう」ことのつらさを感じたことはあるかい

人間の内面というか欲望とかよくわからないものを表現するってすごいんだろうけどよくわからない。 芥川賞取るってこういうことなんだろうけど。これが全部「そう演じなきゃいけない」っていう私の演出で、誰も死んでなくて、「勝手に殺すなよ」と言って笑い…

『Q&A』恩田陸 ほらあそこの、光に近い方が神で闇に近い方が悪魔。いいえ、両方とも悪魔よ。

何故『Q&A』なのか。 『質問と応え』という構成は面白いかもしれないけど、だからこそ表現できた内容にはなってないかな? 結局よくわからないまま、よくわからないから、人の心を蝕んでしまった。 いくつかの災難のなかでも心を病む人、心を蝕むものが発生…

『クレマチスの丘』に行って来ました。梅雨入りの前に薔薇、百合、鉄線を観賞できました

富士山の麓に「クレマチスの丘」があります。美術館などもあって、かなりハイソサエティな雰囲気です。 でもクレマチスはとても綺麗です。 うちにも植えたいですけど、植える場所がありません。 (まとめてみました) 蓮の花やバラもあったんですけどバラは放…

袋井市の『可睡ゆりの園』に行ってきました。可睡斎って言っちゃいますけど同じではないようです。

牡丹園を見に来た袋井の可睡斎(秋葉総本殿:秋葉山系の一番偉いところ?)のすぐ横に可睡ゆりの園があります。 このところ毎年来ていて、去年は苗を3鉢買いました。 きれいな花が咲いて、今年もたくさん蕾を付けています。一つは茎の太さが3センチくらい…

28年5月に読んだ本 4冊

kind-of-four.hateblo.jp kind-of-four.hateblo.jp kind-of-four.hateblo.jp kind-of-four.hateblo.jp思ったほど読めませんでした。 車で姫路行ったりしたからね。

『島田市ばらの丘公園』に行ってきました。静岡県のバラの生産量は日本で二番目。

島田市のバラの丘公園は気軽にバラを楽しめるので何度か来ています。 「ミス島田」「メモリー・オブ・シマダ」という島田市の名前を持ったバラもあります。 どれがどれだかわからないですけど、「ミス島田」は立派な赤いバラ、「メモリー・オブ・シマダ」は…

『迷宮』中村文則 心が病む。心って本当に病むのだろうか。そう思いたいだけなのではないのか。それは心が病んでいるのか。

自分を客観的に見ることって大事なようだけど無駄なんじゃないかって思う。 その見てるヒトって誰? 自分を見てる自分なんて不自然すぎる。その不自然にはまっちゃダメなんだ。でも、はまりたくなるヒトや、はめ込もうとするヤツがいる。そんなことを無視し…

『高校入試』湊かなえ ボタンの掛け違いは、ボタンを外して最初から掛け直すことだってできる。その勇気がある者だけがドアを開けて歩き出せる。

ドラマになったと言うか、ドラマの為の脚本(脚本家としての一作目)の小説化ですね。 当然、DVDも販売されてます。 ドラマは見ていないしシナリオも読んでいないのです。 脚本って、心情とか文体とか作家に必要なものは要らないって思ってたんだけど合ってる…