時代物

『玻璃の天』 北村薫 今の15才に常にこの感性をもとめるのは難しいが、着物を着たときに垣間見ることが出来るだけでも良しとしましょう。、

夏なので長編を避けてみたのですが… 北村薫は10年以上前に『スキップ』『ターン』『リセット』の三部作を読んだきり。 中でも『ターン』は主人公の孤独な戦いを描いていたけど構成がとても新鮮でスリリングだったのを覚えてます。 そしてこれはベッキーさん…

『忍びの国』和田竜 実力と報酬は一致するのか

石川五右衛門のお話かと思いきや五右衛門は三枚目で終わりましたね。ただ、本物の五右衛門はこのあと15年後に死ぬので、最後の最後まで生き延びる設定なのでしょう。 忍術がずば抜けた(超人の)体術のような感じになっているので、その辺は割り切って読むし…

『国を蹴った男』伊東潤

『城を噛ませた男』を読んだばかりの伊東潤さんの作品です。 6編の戦国時代物を集めた短編集ですね。知ってる人物やその回りの人物が題材になっていて興味が尽きない良い作品ばかりでした。色々な出来事や人の思いなど、他の作家の方々と解釈と違っていたり…

『城を噛ませた男』 伊東潤 生きることに必死になれる。死ぬことにも必死になれる。

歴史物はあまり読む方じゃないけど、人生を感じるものが多いですね。 「城を噛ませた男」は表題作含めた5編 の短編集。 策を練って裏の裏をかくけどその裏をかかれちゃうくらいの権謀術数を描いてあったかな? 面白かったのは「鯨のくる城」 くしくも今週行…