『夢の上』 多崎礼 生まれ落ちた時にその運命は決まるのか。それでいいのか。
文庫本にならない理由がわかった。
とにかく『煌夜祭』が面白かった。こんなにいい作品を書く人ってどんな人?って思って多崎礼の次の文庫化を待ってたけど、待ちきれなくて新書?で読んだ…
煌夜祭のように設定があるのも良いでしょう。設定からの推測も面白いでしょう。各章の名前から推測もできるでしょう。
でも、長すぎました。
煌夜祭で見せてくれた主人公たちのあうんの呼吸での無駄のないやり取り。行間から覗くそれぞれの思い。あの短い物語に1000年の時間が凝縮されていたのに。
あとがきに思った以上に長くなったことを編集氏が許してくれたと書いてあったから、この編集氏のせいでこんな作品になっちゃったってことだと思う。
一冊でまとめていれば(まとめられれば)いい作品になったと思う。
『夢の上』多崎礼
『煌夜祭』は4、5回読み直した。それでも面白かった。また読み直すと思う。でも、貸し出し中で帰ってこないんだよう。
夢の上 - 海獺の読書感想文対策心がつながってるかってことですね
2016/03/30 19:21