2015-01-01から1日間の記事一覧

『絶望ノート』歌野晶午 とは

歌野晶午の『絶望ノート』の紹介 いじめに合いその絶望感を日記につづる。 そしてそのはけ口を拾った石に求める。ってとこまでは『ふーん』なんだけど、そこからは人・人・人。どうやって人がつながっているのかを思い知らされる。 そしてやっちゃいけないこ…

『桜葉の季節に君を想うということ』歌野晶午 とは

歌野晶午の『桜葉の季節に君を想うということ』の紹介 2004年のミステリーの賞を取りつくした感じのこの本は題名からして目を引くが、読み返しのきかない叙述トリックの為か賛否両論だった。 取った賞は第57回日本推理作家協会賞受賞 第4回本格ミステリ…

『ドルチェ』誉田哲也 とは

誉田哲也の『ドルチェ』の紹介 「ブクロの金魚」シリーズ(魚住久江シリーズかな?)の第一弾。袋の金魚 ドルチェ バスストップ 誰のために ブルードパラサイト 愛したのが百年目 の6編を収録。元捜査一課の女刑事魚住久江が所轄から捜査一課にも戻らないには…

『インビシブルレイン』誉田哲也 とは

誉田哲也の『インビシブルレイン』 を紹介 姫川班シリーズの第四弾。『ストロベリーナイト』の題名で映画化された。(商業的な理由であることは明らか) 姫川班の大きな転換期となる事件。 やくざって本当の親子兄弟ではなくても、他に頼るところが無いから…

『シンメトリー』誉田哲也 とは

誉田哲也の『シンメトリー』を紹介 姫川班シリーズの第三弾。東京 過ぎた正義 右では殴らない シンメトリー。 左だけ見た場合 悪しき実 手紙の短編7編の短編集。 時系列が遡っている作品もあるが、そのほとんどがテレビドラマ「ストロベリーナイト」と同時期…

『ストロベリーナイト』誉田哲也 快楽なのか中毒なのか。

テレビドラマと映画にもなった『ストロベリーナイト』シリーズ(姫川シリーズと呼ばれてる)の第一弾です。 警視庁捜査一課の姫川玲子は若くて才能が有って美人、さらに暗い過去がある。ドラマでも竹内結子が熱演。 公園の池のそばで見つかった死体から始まる…

『魔王』伊坂幸太郎 とは

伊坂幸太郎の『魔王』の紹介 ちょっとした能力を持った兄弟が体制に疑問をもって行動をする。 前半は兄。後半は弟がそれぞれ自分の考えの中で行動するようすが描かれている。 能力の内容も兄弟の考え方も、まぁ普通で心が揺さぶられる動機にならない。 魔王 …

『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎 とは

伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』の紹介 新大学生が都会(仙台)に出てきて、なんかわからないうちに犯罪や死に係わってしまう。 その係わりあい方は自然でもあり不自然でもある。 不自然な理由はなれなれしい隣人のせい。映像には適さないと思われ…

『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎 とは

伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』の紹介 短編動物園のエンジン サクリファイス フィッシュストーリー ポテチ4編からなる短編集。フィッシュストーリー、ポテチは映画化されている。 『ポテチ』があまりにも秀逸なため他の3編のイメージが浮かばない。

『彼女のため生まれた』浦賀和宏 とは

浦賀和宏の『彼女のため生まれた』の紹介 銀次郎シリーズ(彼女シリーズ)の第二弾。 銀次郎の母親を殺した同級生渡辺は、その理由は銀次郎が好きだった女の子をレイプしたからだと遺書に書き自殺した。 母親を殺され、レイプの汚名を着せられた銀次郎は真実を…

『彼女の血が溶けていく』浦賀和宏 とは

浦賀和宏の『彼女の血が溶けていく』の紹介 銀次郎シリーズ(彼女シリーズ)の第一弾。 元奥さんで女医の聡美からの依頼で医療問題に取り組んでいくフリージャーナリストの桑原銀次郎。 聡美への治療ミスのバッシングを終わらせるために記事を書くが銀次郎の嗅…

『彼女は存在しない』 浦賀和宏 大切な人を守るために。でもヒーローの正体は誰にもしられちゃいけないんだよね。

存在しない彼女とは誰なの? 存在しないはずなのに確かに存在している。 いや、存在するはずの彼女が存在しない。 自分を自分で分析して、たどり着く結末に答えはなかった。 巻き込まれた人は可哀想だけど、本当にあり得そうな現代病だから怖い。銀次郎シリ…