『ドミノ倒し』 貫井徳郎

ドミノ倒し (創元推理文庫)

題名から想像するような、倒れ始めたら止まらない!連続殺人を止められるのか‼というスリリングな物語、ではなく。
すべてピースを倒されないように並べていく精密な物語 、でもなく。
どたばた劇でした。悲劇でも喜劇でもない。何でこんな題名にしたのでしょう。

亡くなった彼女の一言が伏線と言えば伏線だけど、これだけのために彼女だったり、死んじゃったりするのは無理がある。
さらに対して思い入れがあるようには思えない土地に引っ越してきたり、さらにさらにそんな辺鄙なところに幼馴染みが赴任してきたり。万全なセッティングしちゃって全然貫井徳郎らしくない。
最後は学芸会のカーテンコールでも始まるのかって思っちゃいました。