『ノエル』 道尾秀介 この優しさをみんなでちょっとずつ分け合うほうが、独り占めしてしまうよりずっといい。
ちょっとした胸のつかえを人に言えずにしまいこんでしまう。
そんな誰にでもある子供の頃の思い出。
三つの物語をつなぐのは『童話』という優しい世界とその作り手の切ない世界、そして一瞬の偶然。ほんの一瞬の。
一遍目の『光の箱』は、闇が深いだけ光はまぶしく感じるって伝わってくる。
二編目も兄弟ってみんなこんなんなんだろうなって共感できる。
三篇目はちょっとまとめに入ってしまった感が強かった。十分すぎるくらい幸せだったんじゃないのかな?わがまま過ぎ。
道尾秀介の小説【ノエル―a story of stories―】をレビュー物語を書くことで自分を見直すことができる。けど、間違っちゃう場合もあるよね。
2016/04/03 17:23
『水の柩』や『球体の蛇』や直木賞を取った『月と蟹』ほど暗くならないですむのは『童話』『絵本』というサブストーリーがあるから?
と思うけど、どれも忘れかけてきてる。また読み返してみよう。