『あなたが愛した記憶』誉田哲也 愛する男の為に命を懸ける女。愛する男の為に他の男に身をゆだねる女。

そうです、二冊買ってしまったのはこの本です。
あなたが愛した記憶 (集英社文庫)
誉田氏のサスペンスというかミステリーというかホラーというかそういうところが好きなのでそれだけでも買いたく(読みたく?)なったのですが、題名と帯に書かれた内容のギャップにも惹かれました。だって、『あなたが愛した記憶』だけ見ればちょっと訳ありの恋愛物っぽいじゃないですか。まぁ、恋愛物じゃ無くないですけど。と言うか大きな愛?叶わぬ愛?身勝手な愛?
ただ、基本的に誉田氏の小説は愛が溢れてるって感じます。

でも、帯に書かれている両手親指切断。強姦。扼殺。は衝撃的過ぎて買えない人もいるのではないかと思う。書かずに嫌悪感を抱かせるか、書いて読みたくない人には読ませないか。で、後者を選択したんでしょうね。正解かな。衝撃だからこそスピード感が生まれてくるんですよね。一気に読まないとって感じになる。

決してハッピーエンドじゃないし、そこまでしなくてもって思う事もあるけど、2つプロローグがしっかりと回収できた良い作品だと思う。
ちょっと無理したところもあるけど。

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一冊は人にあげました。
読んでくれるかな?