『ストーリーセラー』 有川浩 あなただけを守ってくれる王子様を見つけるのは難しいことじゃないんだよ。それが本当の幸せだと信じ続けられれば。

昨年中に読み終わってますが書かず仕舞いでした。
AとBの二つの短編の連作と言うかカップリングのような小説。虚構と現実の境界線が分からなくなるような仕掛けでBにつなげていく仕掛けになってますが、はっきり言って蛇足でしょう。2010年のブック・オブ・ザ・イヤー第一位になるほどの出来ではないと思う。
Bが無ければ、若しくは他の短編と一緒ならもう少し評価できた。Bを書いた理由が小説の中に書かれている理由と同じだとすると…「うーん、ファンだけが読んでる訳じゃないよ」と感じてしまいますね。
ストーリー・セラー (幻冬舎文庫)

でも、本当に旦那さんが亡くなっていた事を書いていたとしたら、すごい。でも、違うでしょうし、本当の死がないと感動させられないのだとしたら小説になりませんよね。

有川浩『ストーリー・セラー』 - こんな夜だから本を読もう

sideAだけでよかったってことですよね。

2016/03/31 11:57