『プラ・バロック』結城充考 読み返し

プラ・バロック (光文社文庫)
ドラマ化のされている最中にその事を気が付かなかった理由はふたつですね。
ひとつめは題名が違っていたこと。
ふたつめは俳優が好きではなかったこと。

刑事ドラマは好きです。題名も気になっていました。この小説の主人公と同じだったから。「女刑事でクロハ?似すぎてるね。でも、主役は…やめた」って感じでスルーしてしまいました。

前代未聞の大量殺人とその手法。かなりグロかったのにどうやって映像化したのでしょう。ちょっと興味が湧きます。甥っ子への愛情は感じましたが、お姉さんがあっけなさ過ぎて、姉妹愛が有ったのか無かったのか良くわからなかったですね。家族愛より甥っ子ラブでしかないように感じました。愛が浅い?その辺りも彼女の闇。闇からの(闇への)逃避と仮想社会の住人。
現実と仮想が妄想ではなく繋がって来るのか。という辺りは今っぽい題材ですね。


ドラマはレンタルで観れるようですね。ドラマ名は「クロハ~機捜の女性捜査官」です。ドラマスペシャル クロハ?機捜の女性捜査官? 2015年2月22日放送
私のなかではもっと色がない灰色の砂の中に居るような世界感でしたが、瑠璃色…ルリタテハのようですね。揚羽蝶ではなくなっちゃいますね。

『プラ・バロック』はクロハシリーズとして『エコイック・メモリー』『衛星を使い、私に』と続きます。
短編集の『衛星を使い、私に』はクロハの若い頃の話など先に読んでも面白いと思います。いや、順番に読むべきかな。
連続ドラマ化にはならなかった様ですね。
エコイック・メモリ (光文社文庫) 衛星を使い、私に
こっちは連続ドラマ化されたら紹介しますね。