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『土の中の子供』中村文則 落ち着くってどういうことなの。

表題作『土の中の子供』と『蜘蛛の声』の短編2編を収録。芥川賞受賞作。表題作は自分一人では闇に向かうしかない二人が光に向かって歩き出せそうな感じがするこのところ読んだ中村文則では希望の見い出せる本です。蜘蛛の声はこういう人たちはこういう声が…

『鍵のない夢を見る』 辻村深月 救いなのかいざないなのか 止まるきっかけを一度間違えると二度目はさらに迷わなくてはならない

実はハードカバーで読んでます。文庫が出たので揃えるために買って本棚行きとなっていました。 やっぱりそんなに好きになれなかった。 彼女っぽくないっていうほど辻村深月のことを知ってはいないけど、救いのない物語じゃないほうがいいんじゃないかな。 『…

『MEMORY』本多孝好 男女の友情は存在する。いいや、やっぱり愛情なんじゃないかな。

「MOMENT」を再読して、「WILL」「MEMORY」とシリーズを一気読みしてしまいました。 3冊読んでの感想は「こんなバランスが丁度良いのかもしれないな」でした。 もうちょっと仕事人を読みたかったし、7年後の神田の事も知りたかった。でも、これでも十分だ…

『国を蹴った男』伊東潤

『城を噛ませた男』を読んだばかりの伊東潤さんの作品です。 6編の戦国時代物を集めた短編集ですね。知ってる人物やその回りの人物が題材になっていて興味が尽きない良い作品ばかりでした。色々な出来事や人の思いなど、他の作家の方々と解釈と違っていたり…

『家守』歌野晶午 今年のヤモリと去年のヤモリは同じヤモリなのか。また来年も同じ場所にヤモリはいる。

長編に定評がある?歌野氏の短編集です。 あれだけ上手に人をだまし続ける長編を書くけど、短編って切れが必要だよね。とか、生意気な感じで読みましたが、テンポ良く一気読みできます。今の事件と昔の事件が少しずれて重なっている。この重なり具合が良いで…

『ポテチ』伊坂幸太郎 読み返し

短編の表題作でもないのが映画化されるのはなかなか無さそうですよね。と思ったらそうでもないです。 『ポテチ』は原作もいいけど映画では岳くんがいい感じでしたね。あの「えっ」っていう感じ。いつも通りだけど上手い。 岳くんは伊坂幸太郎の映画にはたく…

『約束の森』 沢木冬吾 絆って実の家族じゃなくても深まるんだな。

事件で奥さんを亡くした元警官と二人の同居人、そして一頭の犬の物語。大長編。 事件に巻き込まれて希望を持てなくなった人間が、同じように希望を捨てた犬と関わることで変わっていく。 でも、やっぱり事件を呼び込む星の下に生まれてきてるんでしょうね。…

『城を噛ませた男』 伊東潤 生きることに必死になれる。死ぬことにも必死になれる。

歴史物はあまり読む方じゃないけど、人生を感じるものが多いですね。 「城を噛ませた男」は表題作含めた5編 の短編集。 策を練って裏の裏をかくけどその裏をかかれちゃうくらいの権謀術数を描いてあったかな? 面白かったのは「鯨のくる城」 くしくも今週行…

『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎 とは

伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』の紹介 短編動物園のエンジン サクリファイス フィッシュストーリー ポテチ4編からなる短編集。フィッシュストーリー、ポテチは映画化されている。 『ポテチ』があまりにも秀逸なため他の3編のイメージが浮かばない。

『シンメトリー』誉田哲也 とは

誉田哲也の『シンメトリー』を紹介 姫川班シリーズの第三弾。東京 過ぎた正義 右では殴らない シンメトリー。 左だけ見た場合 悪しき実 手紙の短編7編の短編集。 時系列が遡っている作品もあるが、そのほとんどがテレビドラマ「ストロベリーナイト」と同時期…

『ドルチェ』誉田哲也 とは

誉田哲也の『ドルチェ』の紹介 「ブクロの金魚」シリーズ(魚住久江シリーズかな?)の第一弾。袋の金魚 ドルチェ バスストップ 誰のために ブルードパラサイト 愛したのが百年目 の6編を収録。元捜査一課の女刑事魚住久江が所轄から捜査一課にも戻らないには…